HOME › コラム › 税務関連コラム › 税務関連コラム2016年 › 広大地評価

広大地評価

「広大地の評価」について

 相続・贈与の時に土地の評価額を求める場合、路線価が使われます。
路線価は、その地域の標準的な面積の土地を前提として1平方メートル当たりの評価額を算出しています。

この路線価で広大な土地を評価すると不合理が生じます。
なぜなら、戸建住宅が何棟も建つ広大な土地を1人が購入することは普通考えられず、通常は分譲して売却することになるからです。

分譲に際しては、道路等の潰れ地が生じるため標準的な宅地の坪単価より大きく下がることになります。平成16年以前の広大地の評価方法は煩雑であったため、鑑定評価額に頼らざるを得ない状況でした。

これらの状況を鑑みて平成16年6月に鑑定評価事例の分析・検討したうえで「広大地の評価」が見直されました。
これにより、後述しますが「広大地」として評価できた場合、相続税を大きく引き下げることができるようになりました。

「広大地」ってどういう土地なの? (1)

 「広大地」とは、評価しようとする土地の経済的にもっとも適した開発行為が「戸建分譲用地」であり、

① 当該土地が、周辺の宅地の面積に比べて著しく広大で
② 当該土地を開発しようとした場合、道路等の公共公益的施設用地負担が必要となるような土地です。


図1(広大地判定フローチャート)


次に、広大地の具体的な説明をします。


タグ:相続 広大地

このページの先頭へ