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9月21日は分水嶺となるか

2016年09月15日

今週、マーケットは9月21日を睨んで不穏な動きとなりました。
9月21日、日銀は金融政策決定会合の結果発表が行われます。
7月29日に黒田総裁が「9月の政策決定会合で異次元緩和やマイナス金利の総括的な検証を行う」と発言して以来、緩和縮小かマイナス金利深堀りかと論議を呼んできました。
8月は長期金利も上昇(債券価格は下落)し、9月2週に入って日経平均も弱含み。


[長期金利グラフと日銀の施策]




同じく9月21日にはFOMCが開かれ、いよいよアメリカが利上げを再開するか否かが発表されます。

今のところ、日銀はマイナス金利を拡大・債券購入方法に調整を加えるのではないかとの見方が優勢、
FRBは利上げ見送りの見方が若干優勢、といったところでしょうか。

マイナス金利が適用されるのは日銀当座預金の一部ですし、現状都銀はマイナス金利部分の資金はゼロ、地銀もほとんどがゼロという状態です。マイナス金利部分の利率を拡大するか、対象とする商品を増やすのか、注目が集まります。

常々申し上げているのは、我々のような長期投資家は、経済に影響を与えそうな大きな出来事の判断は中央銀行の声明を待ちましょう、ということ。
その中央銀行の重要発表が9月21日にはダブルで重なっているわけですから、大注目の1日となるはず。

今週は雌伏の週となったようです。

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文・西木雅子


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